- ちょっとした風邪のひき始めには市販の医薬品よりもはちみつが効果的と科学的に証明されています
- 殺菌抗菌作用があるため、喉に付着するウイルスや細菌の侵入を防ぐことができます
- はちみつを水に溶かした「はちみつ水」でうがいをする習慣をつけましょう
古くから民間療法として世界の各地で、のどが痛いときや切り傷の塗り薬としてはちみつは使われてきました。
しかし、最近になってはちみつの効果効能が科学的に証明され、風邪にははちみつが最も効果的だと認められるようになりました。
今日ははちみつが風邪に効果的である理由をお話します。
目次
はちみつが風邪に効く理由
ちょっとした風邪のひき始めには、抗生剤よりもまずははちみつを摂るほうが効果があることが科学的に証明されています。
その理由を以下に見ていきましょう。
ビタミンが豊富
はちみつにはビタミンが豊富に含まれています。
具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パテトン酸、ピオチンなどです。
ビタミンは体の生理機能を正常に保つ役割があります。
また、はちみつに含まれるビタミンの92%は活性型ビタミン、簡単に言うと良質なビタミンです。
ビタミンには活性型と非活性型があり、活性型の方が少量で効くと言われています。
人工的に作られたサプリメントは非活性型であり、大量に摂取しないと効果が現れないのです。
強い殺菌力がある
はちみつには強い殺菌力があります。
英国国立医療技術評価機構(NICE)が認めるほど、風邪のひき始めや軽度の喉の痛みには、はちみつの殺菌力が効果的だと言われています。
オックスフォード大学(英)では気道感染症、いわゆる風邪のことですが、この症状に対するはちみつの治療効果を調べるために、いくつかの治療薬や治療方法を比較する臨床試験を行いました。
その結果、はちみつを摂ることが最も効果的だったという結論に至ったのです。
気道感染(きどうかんせん)とは気道、呼吸器におこる感染症である。呼吸器感染症ともいう。気道感染を示す重要な徴候としては発熱、咳、痰といった症状である。
発熱、咳、痰を起こす疾患というのはほとんどが気道感染。または呼吸器感染症である。気道とは鼻腔から肺胞までの区間をいい、声帯より上を上気道、声帯から下を下気道という。中耳、副鼻腔は気道と交通性があるため、広義の気道としてとらえられることが多い。胸膜炎、膿胸、肺膿瘍、心膜炎も多くの場合は気道感染に続発して起こることも知られている。
はちみつにはグルコン酸と、グルコースオキシダーゼという酵素が含まれており、これらの2つの酵素が殺菌効果を発揮しています。
風邪の時の喉の痛みや咳、口内炎などにも効果が期待できます。
消化吸収が早い
はちみつの主成分であるブドウ糖は、これ以上分解する必要がなく、非常に消化が早く、すぐに体内に吸収されます。
そしてエネルギーに変換され、体温を上げることでウイルスの侵入を防ぎます。
つまり、風邪で胃腸が弱っていてもはちみつの能力を十分に発揮できるのです。
一方、砂糖は消化酵素で分解しなくてはならないショ糖で構成されており、はちみつと比べ消化吸収が遅いです。
風邪の時のはちみつの食べ方
風邪の時のはちみつの食べ方ですが、おすすめはスプーンひとさじのはちみつを喉の奥に置いてくるように食べ、しばらくそのままにしておく食べ方です。
すると、喉の奥がチリチリした感じになります。
これはまさにはちみつが喉の患部を殺菌しているのです。
そしてゆっくり飲み込みます。
はちみつは「良薬口に甘し」なのです。
はちみつ水でうがい
風邪を予防にもはちみつを活用できます。
スプーン1杯のはちみつをコップ1杯に溶かしてできた「はちみつ水」でうがいすることで、はちみつの殺菌・抗菌力を生かした風邪予防に効果的です。
ウイルスや細菌はのどに溜まりやすいと言われているため、毎日のうがい時に「はちみつ水」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
はちみつは風邪にも効果的な食品です。
もちろん肺炎やインフルエンザなどの場合は病院に行くべきですが、「ちょっと風邪をひいたかな?」くらいの初期症状であればまずはちみつを食べましょう。
ただし、その際に選ぶはちみつは添加物の含まれない非加熱はちみつを選ぶようにしてください。
また、1歳未満のお子様には食べさせないでください。