- はちみつの種類によってGI値が低いものがある
- GI値とは血糖値の上がりやすさを示している
- 砂糖の代わりにはちみつを使うことで血糖値の上昇を少しでも抑えることができる
はちみつは砂糖に比べると血糖値が上がりにくいのをご存知ですか?
はちみつは強い甘みがあるので、血糖値が上がってしまって健康に影響が出るのでは、など不安に思われている方もおられるかもしれません。
実ははちみつは一般的な砂糖に比べると血糖値を上げにくいと言われています。
今日ははちみつと血糖値の関係性をご紹介していきます。
目次
はちみつと血糖値
はちみつとGI値
GIという言葉を聞いたことがありますか?
「低GI食品」など、見かける機会も増えて来ているので、ご存じの方も多いかもしれません。
GIとは「グリセミック・インデックス」の略で、食品ごとの血糖値の上がりやすさを示したものです。
このGI値が低いほど、血糖値が上がりにくく健康によい食品とされています。
一般的にはブドウ糖を100と基準にして、GI値が70以上の食品を「高GI食品」、56~69の間の食品を「中GI食品」、55以下の食品を「低GI食品」という風に基準が設定されています。
例えば身近に使っている白砂糖やグラニュー糖はブドウ糖よりもGI値が高い110ほどになっていますし、白米もGI値72と高GI食品であるとされています。
それに対して、シドニー大学では一般的なはちみつはGI値58という中GI食品であるとしています。
しかし、特にアカシアはちみつは血糖値を上げにくいとされていて、GI値32という低GI食品だとする報告もあります。
一方、百花蜜はGI値88という報告もあり、どのはちみつかによっても異なってくると言えるでしょう。
血糖値に不安な方は「アカシアはちみつ」を選ばれる方がより安心と言えるでしょう。
低GI食品が身体に良いのは何故?
血糖値は食事をする度に上がっています。健康な方なら、その都度、体の中で「インスリン」が分泌されて2時間後には食べる前と同じ数値に戻ると言われています。そのため、より多くの糖を摂った場合は、インスリンは通常より多く分泌されています。
インスリンは脂肪の合成を高め、脂肪が分解されるのを抑制する作用を持っていますので、たくさんのインスリンが分泌されると、身体に脂肪が蓄積されやすくなります。
低GI食品を摂ると糖の吸収が緩やかになるため、インスリンの分泌も緩やかになります。
そのため、普段の食事を低GI食品に置き換えて食べることで、急激な血糖値の上昇を抑えたり、脂肪をつきにくくしたり、肥満を防ぐことにも関わってくるので、低GI食品は身体に良いと言われています。
普段のお砂糖の代わりによりGIの低いはちみつを使用するだけでも、血糖値の上昇は相対的に抑えることが出来ます。
はちみつを使ったダイエットは下記にも詳しくまとめていますので良ければご覧ください。
食べすぎや糖尿病の方の注意点

はちみつがGI値が相対的に低く、健康に良いとお話をしてきましたが、注意点もあります。
ここまで健康な方向けにお話をしてきましたが、糖尿病を持病としてお持ちの方はインスリンがうまく分泌出来なかったり、うまく働かない状況になっておられることと思います。
そういった方もGIが低い食品を選ばれたほうが良いとは言えますが、必ずかかりつけのお医者様にもご相談の頂いた方が安全であると言えるでしょう。
はちみつと糖尿病に関する詳細はこちらにもまとめてありますので良ければご覧ください。
また、健康な方であっても低GI食品だからとたくさん食べれば、その分身体への負担も大きくなってしまいます。
はちみつの適切な摂取量は1日に30gとも言われています。摂り過ぎにも注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今日ははちみつと血糖値の関係性をご紹介しました。
はちみつは砂糖に比べれば血糖値を上げにくい食品といえますので、血糖値の上昇に不安を感じて居られる方もより安心して召し上がっていただけます。
ただし、食べすぎには注意して、適正な量を心がけるようにしましょう。