- はちみつは一般的に15℃以下になると結晶化します
- 結晶化する理由ははちみつ本来の栄養素や品質が維持されていることを意味しています
- 結晶を溶かすには40℃以下のぬるま湯でゆっくり溶かしましょう
はちみつが白く固まってしまう現象があります。
これを「はちみつの結晶化」と言います。
今日は、はちみつの結晶化についてお話します。
目次
はちみつが結晶化する原因
はちみつにはブドウ糖が含まれています。
そしてこのブドウ糖が結晶する性質を持っているのです。
はちみつは様々な花々から採れます。
その花々の種類によってもブドウ糖の含まれる割合が異なり、一般的には15度以下になると結晶し始めます。
また、はちみつに気泡があって振動が加わったり、はちみつの中に花粉が多く含まれたりすると結晶化しやすくなります。
逆に、はちみつに含まれる果糖の割合が多い場合は結晶しにくいです。
これは果糖が結晶しにくい性質を持っているからです。
※実際に結晶化したはちみつ。(2017年 採蜜日記 2017.06.09 by 江戸蜂蜜)
結晶化したはちみつの品質はどうなるのか?
結晶化ははちみつ本来の特性であり、自然現象です。
結晶化したはちみつの品質は変わらないので問題なく召し上がれます。
個人的には結晶化したはちみつをそのままスプーンですくって食べるのが好きです。
はちみつはトロリとしたものを好む方も多いと思いますが、結晶化したはちみつのシャリシャリとした食感もまたおすすめです。
味は変わらず、食感の変化を楽しむことができます。
結晶化したはちみつの溶かし方
結晶化したはちみつでは料理などで扱いにくいこともあります。
その場合、結晶したはちみつをどうやって溶かすのが良いでしょうか?
江戸蜂蜜がおすすめする結晶の溶かし方は、40度以下でゆっくり時間をかけて湯煎する方法です。
ミツバチ達は採蜜した蜜を約38度の熱風で水分を飛ばし、はちみつに含まれる水分量が22%になるまで羽でパタパタさせます。
これ以上の温度でははちみつの組成が破壊されてしまうのです。
また、急いでいるからと言って電子レンジで加熱してはいけません。
容器が割れたり破裂する恐れがあります。
結晶化しないはちみつの保存方法
はちみつの結晶化は品質に全く問題ありませんが、結晶化しないための保存方法をご紹介します。
- 直射日光に当てない
- 温度があまり変化しない場所を選ぶ
- 常温保存する
はちみつの温度は18~24度がベストです。
夏場は日の当たらない冷暗所を、冬場は通気性の良い温かい場所を選びましょう。
まとめ
はちみつは結晶化する性質があります。
しかし、それははちみつ本来の性質であり、品質には全く問題ありません。
もし結晶を溶かしたい場合は40度以下で湯煎することではちみつ本来の栄養成分を壊さずに召し上がることができます。