独特な匂いのはちみつを美味しく食べる方法

独特な匂いのはちみつを美味しく食べるには
記事のポイント
  • 他の食品と混ぜることで独特な匂いを抑えることができる
  • はちみつの匂いは、花、ミツバチ、保存方法で異なる
  • 明らかな異臭がした場合は、雑菌が入っている可能性があるため注意

はちみつの独特な匂いが気になったことはありませんか?

今回は、はちみつには何故独特な匂いがあるのか、そして匂いが気になって食べられない時の対処法をご紹介します。

目次

はちみつの匂いについて

はちみつの匂いの原因

はちみつには、独特の風味がする品種があります。
はちみつのあの香りはどこからやってきているのでしょうか。

花の違い

はちみつとは、ミツバチが集めた花の蜜です。
そのため、集めてきた花の種類によって香りが変わります

植物の種類によってはちみつの香り成分に違いがでることは、実際の研究でも明らかになっています。

例えば、ひまわり、クローバー、アルファルファ、イナゴマメ、マメ科樹木の5種類の植物から採れたはちみつの香り成分を分析すると、植物の種類によって成分が明らかに異なっていたのです。

また別の研究で含まれている成分を詳しく調べると、ラベンダーのハチミツからはラベンダーのエッセンシャルオイルに含まれるリナロール、1,8-シネオールなどの成分が含まれていることが分かり、シトラスのハチミツからも、シトラス類の花から抽出されるリナロールが発見されています。

このことから、花の蜜そのものの香りというよりも、花から直接感じられる香りがハチミツの香りに影響を与え、花の香りがそのままはちみつの香りとして感じられやすいことが分かっています。

そのため、きつい香りや独特な香りがする花からは、同じよう独特な香りを感じるはちみつができるのです。

ミツバチの種類による違い

実は蜜を集めるミツバチの種類によっても、はちみつの香りが異なると言われています。

その理由を3つにまとめました。

1.蜜を集める方法の違い

セイヨウミツバチが集めたはちみつは、特定の花の咲く時期に合わせてその花の蜜を集める、単花蜜といわれるはちみつが大半です。

一方、ニホンミツバチが集めたはちみつは、一般的に年に数回しか蜜を採らない百花蜜と言われるはちみつが多いのです。

このように蜜を集める方法の違いが、はちみつの香りの違いになっているのです。

2.蜜を集める習性の違い

同じ場所で摂れたはちみつでも、ニホンミツバチが集めた蜜とセイヨウミツバチが集めた蜜では風味が異なることも分かっています。

例えば、同じ百花蜜でも、ニホンミツバチのはちみつの方が、セイヨウミツバチのはちみつよりも、風味がさっぱりしていると言われます。

この違いは、ニホンミツバチはさまざまな花から蜜を集める習性がある一方で、セイヨウミツバチは同じ花から蜜を集めるという習性から現れるようなのです。

このような習性のことを「訪花行動」と呼び、この習性の違いも風味に影響しているのです。

3.ミツバチのもつ酵素の違い

ある研究によると、花の蜜を集めたセイヨウミツバチの胃の中の成分を調べてみると、花の蜜にはない成分が含まれていることが分かりました。

これはミツバチが持つ酵素によるものだと考えられていますが、この研究はまだ充分に進んでいないので、はっきりしたことは分かっていません。

ミツバチがもつ酵素によってはちみつの香りもそれぞれ違ったものになると言えます。

保存状態や加熱によってもたらされる変化

はちみつは、温度や湿度や保存期間によって香りが変化します。

加熱したり、温かい場所で長期間の保存をすると、メイラード反応が起きて、色や香り、味わいなどの成分がゆるやかに変化していきます。

また、はちみつの香り成分の一つである、アルデヒドという物質も保存期間や温度条件によって影響を受けることが分かっています。

このように、保存期間が長くなったり、温かい場所で保管したり、加熱することで香りの成分が変化して独特の香りになってしまうこともあるのです。

単花蜜と百花蜜について

匂いが独特なはちみつについて

香りが独特なはちみつの種類 

はちみつには「香りが独特」だとよく言われる品種があります。

特によく挙げられるのは以下の2つです。

  • 栗の花のはちみつ
  • 蕎麦の花のはちみつ

これらは香りそのものが独特で、風味には癖があります
苦手な方も多いですが、好きな方にとってはこの風味がたまらないとも言われます。

また、百花蜜の中でもセイタカアワダチソウブタクサと呼ばれる花の蜜が含まれるととても臭い匂いのはちみつが出来てしまいます。

この2つの花は豊富な蜜を含むため、ミツバチ達が好んで蜜を取りにいきます。
しかし臭いはちみつが出来てしまうため、養蜂家からは嫌われる花の代表とされています。

その場合は、廃棄することになるので養蜂家が避けるのです。

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苦手な香りのはちみつを食べるには

苦手な香りのはちみつを食べるには 

もしも購入したはちみつが独特の香りだった場合はどのように食べればいいでしょうか。

おすすめなのが

  • ヨーグルトに混ぜる
  • バタートーストに塗る
  • ブルーチーズにかける

といった食べ方です。

これらの食べ方をすれば、癖の強い栗や蕎麦のはちみつでも香りが気にならなくなる方が多いです。

もし、ブルーチーズが苦手でなければ、ブルーチーズにかけて食べることをおすすめです。

ブルーチーズの香りがはちみつのクセを消してくれるため、とても食べやすくなります

チーズの盛り合わせと生はちみつ

はちみつから異臭がした場合は?

はちみつから異臭がした場合に危険性は?

もしもはちみつに異臭があった場合はどうでしょうか。

はちみつは基本的にはとても水分が少ないため、雑菌は繁殖することが出来ません

そのため、常温でも安全に保管ができます

しかし、はちみつの濃度がとても低い場合や、何らかの事情で薄まった場合、雑菌が繁殖することがあります。

酵母菌が増えてガスを出したり、カビなどの雑菌が増えることがあるのです。

そうした菌の汚染を受けてしまったはちみつからは異臭がします。

雑菌に汚染されたはちみつは、見た目にも明らかな変化がありますので、すぐに廃棄するようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

今回ははちみつの匂いの原因や、独特な風味のはちみつを食べる際のオススメの食べ方をご紹介しました。

はちみつには独特の風味のものもありますが、食べやすくあっさりとした風味のはちみつもあります。

ぜひ様々なはちみつを食べ比べてみて、好みのはちみつを見つけてみてください。

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