- 世界一高価なはちみつは1キロあたり30万円の値段がついた
- 現在手に入る世界一高価なはちみつはアンゼルはちみつと言われている
- トルコははちみつ生産において有名な国の一つ
はちみつの値段は、そのはちみつの希少性や生成方法などで変わります。
では、世界一高価なはちみつは一体どんなもので、どこで採れたものなのでしょうか。
今日は世界一高価なはちみつについてお話したいと思います。
目次
世界一高価なはちみつとは
世界一高価といわれたはちみつはどのように発見されたのでしょうか。
洞窟で発見された巣蜜
現在最も高価とされているはちみつは、「エルビッシュはちみつ」(Elvish honey)といわれています。
トルコ北東部、ジョージアとの国境近くのアルトウィン(Artvin Prevince)という場所にある洞窟の中で採れたはちみつです。
アルトウィンは、山々と湖に囲まれた自然が豊かな土山岳地帯で、この地域固有の植物が多く育っています。
2009年のある日、地元の養蜂家が山の洞窟からたくさんのみつばちが出入りしているところを発見します。
養蜂家がみつばちを追って洞窟に入ると、たくさんのみつばちの巣を発見します。
しかし、巣は洞窟の高い壁に作られており、素人では取ることはできませんでした。
後日、養蜂家はプロの手を借りて見事に巣をとることに成功します。
採れたはちみつは18キロにもおよぶ量でした。
養蜂家はこのはちみつの成分の分析をフランスの研究所に依頼したところ、とても興味深い結果を知ることになりました。
エルヴィッシュはちみつの分析結果
このはちみつは、およそ7年間洞窟内にあり、その環境によりミネラルが豊富に含まれているということでした。
フランスの研究所はそのはちみつに45,000ユーロの価値を付け、1キロを購入しました。
日本円に換算すると、1ユーロを130円として18キロで5,850,000円。
1キロでなんと、325,000円の価値があったということになります。
残念ながらこのエルビッシュはちみつは食用に生産されることはなく、残りも研究用や医薬品開発のサンプルとして買い取られたので、一般人の口には入らなかったようです。
洞窟の奥深くで生成されていたため、安定的に採集することが難しかったためでしょう。
トルコのはちみつについて
ここまでのお話で、トルコのはちみつを食べてみたいと思った方も多くいると思います。
前述の通り、エルビッシュはちみつは購入することはできませんが、トルコの別の高級はちみつについて紹介します。
アンゼルはちみつ
世界的に万病に効くことで有名なアンゼルはちみつ(Anzer Honey)もまた、トルコで生産されています。
このはちみつは、トルコの黒海地方、リズ県イキズデレ区にあるアンゼル高原という地域でしかとれません。
その地域でしか生育しない花から集められた蜜で、香りや味わいは他のはちみつとは明らかに異なっていると言われています。
それもそのはずで、アンゼルはちみつが生産される生育環境には500近い種類の花が咲き、これらのうち約90種はアンゼル高原でしか生育していない花だからなのです。
高原地帯でしか採れないはちみつで、さらに採蜜期間も限定的で、その年の天候によっては採ることができないことから地元では幻のはちみつと言われています。
このような事情で、アンゼルはちみつは世界で最も特別なはちみつとみなされています。
アンゼルはちみつの特徴
では、アンゼルはちみつは他のはちみつとはどう違うのでしょうか。
まず、アンゼルはちみつはビタミンCの含有量が1gあたり25.44mgと非常に多いです。
他のはちみつでは100gあたりの含有量が0.5~6.5mgの範囲なので、違いは歴然でしょう。
また、他のはちみつよりも強力な抗酸化作用と抗菌作用を持っていることは、トルコではとても有名です。
そのため、免疫システムを強化して感染症を防ぎ、病気の回復過程にも有効があると言われています。
医学的には未検証ではあるようですが、トルコで語り継がれている効能としては、胃痛、皮膚病、脱毛予防などがあるようです。
まとめ
いかがでしたか?
はちみつは現在、医学的に注目されている食材です。
これから研究が進んでより多くのはちみつの健康効果が発見されるでしょう。
今日はトルコのはちみつについてお話しましたが、世界のはちみつの生産量はトルコが中国に次いで2位に位置しています。
はちみつの世界は非常に奥が深いですね。
みなさまも日々の健康維持にぜひはちみつを役立ててみましょう。